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ラ クーレ ダンブロジア ボワ ソン ソワフ 2018
¥4,510
ラ クーレ ダンブロジア ボワ ソン ソワフ 2018 ワイン名・ラ ヴィ オン ローズ 2022 生産者名/ワイナリー名・ラ クーレ ダンブロジア (ジャン・フランソワ・シェネ) スタイル・赤 生産国・フランス 産地・ロワール 品種・グロロ 「ラ・クーレ・ダンブロジア(ジャン・フランソワ・シェネ)」 グリオットのワインを飲んでこの道に進んだ ジャン・フランソワ・シェネは、「農民であることに誇りをもてる仕事をする」その想いを胸に抱き自然環境とワインを飲んでくれる愛好家を尊重した農業に取り組むことを決め、化学物質に頼ることなく土と対話を重ねそれを育み、自然かつ健全なブドウを完熟した状態で収穫することに注力してきました。また、醸造者としては「決してワインを触りすぎることなくありのままに造ること」を旨とし、酵母や亜硫酸はもちろん酵素もビタミン剤も決して加えず、成り行きのままに醸造します。強い個性を有するが故に、リリースするまで長い年月を待って良い状態にしたにも関わらずその品質を否定され、父親から譲り受けた畑の一部を売却して資金繰りに充てざるを得ない状況に陥り自分の仕事に対して悩んだこともありましたが、尊敬する生産者からの助言や励ましを得て現在に至っております。彼が造るワインは、自身に強い影響を与えたグリオットのそれに劣らぬ無限のポテンシャルを秘めており、彼がこの土地で造るからこそできる唯一無二のものだと述べても過言ではないでしょう。そんなジャン・フランソワは2018年の醸造を最後とし新たな道へ進むことを決めました。現在1.9haとなった畑はシリル・ル・モアンに貸しているそうです。今後、生産者として戻ることがあるかどうかは分かりませんが、未だタンクや樽に入っているワインが多くありますので、状態が整えば数年のうちに徐々にリリースされることでしょう。この先も見守って頂ければと思います。 ボワ ソン ソワフ 2018 粘土とシストの混ざる土壌構成。樹齢約40年。全房で10日間のマセラシオン。ファイバータンクで13ヶ月間の発酵と熟成。2018年はシェネが手がけた最後のヴィンテージとなります。べと病の影響で収穫量が例年の20%程度と極端に減少したため、葡萄が早く熟してややアルコール度数も高く凝縮感のある果実味で、軽快な飲み心地はそのままに味わいの詰まった仕上がりとなっております。熟したソルダムや野苺、フランボワーズ、ドライ苺やクランベリーに、ブラックベリー、小梅、赤紫蘇、赤い小さな野バラのニュアンスが加わり、野山を想わせる少し素朴な印象を受けます。揮発酸が感じられますが、突出することなく甘やかな果実味やその他の風味と調和しています。熟した赤いプラムから果汁が溢れるようなジューシーな様子で喉を潤し、ほどよい甘みを携えた香り豊かな赤い果実の風味に、梅かつおを想わせる旨味感が絡み合い大きく膨らみます。中盤から時折感じられるピンクグレープフルーツの爽やかなほろ苦さが心地良いアクセントを与え、桃の香りが鼻腔に抜けて愛らしい果実の印象が余韻に長く続きます。
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店主にお任せ デイリーナチュラルワイン 6本セット
¥23,100
店主にお任せ ナチュラルワイン 6本セット 「何を飲んだら良いかなぁ?」「ワインはよくわからない」なんて声をたくさんお聞きしています。まずは好みのワイン・好きな造り手を見つけるところから始めてみませんか? LoveSong by BATONS 店主板垣が”家飲みワイン”をセレクトしてお送りいたします。 新しい発見になって欲しいし、ファンがたくさん増えたら最高に嬉しいです。 出来るだけ色々な味わいの表情を感じていただけるように。 そんな気持ちでワインをお選びいたします。 泡・白・ロゼ・赤4種類が必ず入ります。 (ロゼはちょっと・・とか言わないでくださいね!きっと喜んでいただけると思います。) プラス2本はご注文時に「赤多め」「白多め」などご希望を「備考欄」にお書きください。セレクトの参考にいたします。 *当日中に飲み切らなくてはいけない味わいのワインはお選びしないようにいたします。もしピュアピュアな当日中に飲み切るタイプのワインも欲しい方は、そちらも「備考欄」にお書きください。 *発送するワインについては、ご注文後にメールにて詳細をお送りいたします。ご安心を!
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BATONS & LoveSong オリジナルワイン 4本セット
¥17,800
BATONS & LoveSong オリジナルワイン 4本セット セット特別価格となっております! ¥18,480 → ¥17,800 ワイン名:ある晴れた日 2021 生産者名 / ワイナリー:ファットリア アルフィオーレ 生産国:日本 生産地域:宮城県川崎町 スタイル:ロゼ 品種:スチューベン主体、ネオマスカット ワイン名・LoveSong 2020 生産者名/ワイナリー名・ピエールオリヴィエ ボノーム 生産国・フランス 生産地域・ロワール スタイル・ロゼ 微発泡 やや甘口 品種・カベルネフラン、シュナンブラン ワイン名・キュヴェトモダチ 2021 生産者名/ワイナリー名・ピエールオリヴィエ ボノーム 生産国・フランス 生産地域・ロワール スタイル・赤 品種・ピノ ノワール(自社畑100%) ワイン名・指名手配 2022 生産者名/ワイナリー名・ピエールオリヴィエ ボノーム 生産国・フランス 生産地域・ロワール スタイル・赤 品種・ピノドニス(自社畑100%) *東京目黒「アンジュール」東京渋谷「リベルタン」仙台「BATONS」のコラボキュヴェ。
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LoveSongオリジナルワイン ピエール・オリヴィエ・ボノーム LoveSong 2020
¥5,280
LoveSongオリジナルワイン ピエール・オリヴィエ・ボノーム LoveSong 2020 ワイン名・LoveSong 2020 生産者名/ワイナリー名・ピエールオリヴィエ ボノーム 生産国・フランス 生産地域・ロワール スタイル・ロゼ 微発泡 やや甘口 品種・カベルネフラン、シュナンブラン 待ちに待ったLoveSongのオリジナルワインの到着です。キュヴェトモダチ、キュヴェ東北を当店に贈ってくれる、ピエール・オリヴィエ・ボノーム(以下ピエロ)から、カベルネフランとシュナンブランのペティアンが届きました。今年の2月にピエロのワイナリーを訪問した際に日本に未入荷の2020年ヴィンテージのペティアンを「LoveSongのオープン祝いに渡そうか?」と嬉しいお話をいただきまして。即答で『よろしく』と。実は訪問前から話は聞いていたのですが、抜栓後に早いタイミングで豆香が出ていたこともあり訪問のタイミングまで待っていてもらっていました。2ヶ月前に日本に入荷。抜栓の経過も良好でしたのでリリースさせていただくことになりました。限定321本!ナンバリングありのワインでございます! カベルネフランとシュナンブランという組み合わせのこのワイン。2020年のということもありフレッシュさの中に程よく熟成したシュナンの香りがアクセントになっています。ほんの甘口でイメージしていた『LoveSong』の味わいをしっかりと表現してくれています!超ピュアなワインです。豆のニュアンスが出そうで出ない2日間。欲やして2日以内に完飲ください。3日目には豆のニュアンスが感じられます。(とはいえ、、多分、開けたら1日で飲みきっちゃいますよ。本当。うまいです!) このワインは日本未入荷のワインとなります。当店のためにピエロが送ってくれました!
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BATONS オリジナルワイン ピエール オリヴィエ ボノーム キュヴェ トモダチ 2021
¥4,400
ワイン名・キュヴェトモダチ 2021 生産者名/ワイナリー名・ピエールオリヴィエ ボノーム 生産国・フランス 生産地域・ロワール スタイル・赤 品種・ピノ ノワール(自社畑100%) BATONSの前身となるビストロ「NOTE」時代(2009年ヴィンテージから)店主板垣のPBワインとしてフランスより毎年届いています。 ワインは「シュヴェルニー(年によりヴェルシュニー)」の名前で日本でも別途流通していますが生産本数の少ない年は当店用の「トモダチ」のみ日本に入荷しています。 今回も「トモダチ」は自社畑のピノ・ノワール100%! イチゴの明るい赤い果実にシャクヤクの官能的な香り、アールグレイの高貴な香りが重なる。ワインはピュアでみずみずしく、ダシのような優しい果実味にチャーミングな酸と塩気のあるミネラルの旨味、繊細なタンニンがきれいに溶け込んでいます。 *今回の2021年ヴィンテージは日本で当店のみ取り扱いのワインとなっております。
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ジェローム ソリニー レクレア 2020
¥11,000
ジェローム ソリニー レクレア 2020 ワイン名・レクレア 2020 生産者名/ワイナリー名・ジェローム ソリニー 生産国・フランス 生産地域・ロワール スタイル・赤 品種・グロロー (樹齢60年)、カベルネ フラン(樹齢35年)、カベルネ ソーヴィニヨン、ガメイ。 「ジェローム ソリニー」 2005年にアンジュ地区を中心に12haの畑を取得しワイン生産者となりました。その後、目の行き届いた丁寧な栽培にこだわるため、最もポテンシャルの高い区画6.5haを残して残りは売却。除草剤や化学肥料を用いない自然な栽培、自然酵母による発酵や熟成・瓶詰め時の酸化防止剤の不使用など自然な醸造に徹底的にこだわり、親交の深い元グリオットのパトリック デプラやセバスチャン デルヴュー、ジャン クリストフ ガルニエなどとともにブドウそのもののポテンシャルだけで素晴らしいワインを生み出そうと日夜努力を重ねています。 この数年天候不順が続き、雹や病害などの影響で多くの造り手が収穫量を失いました。ジェローム ソリニーも例外でなく、収穫量を壊滅的なまでに失いました。壊滅的だった年に比べれば、比較的安定していた2020年ですが、例年と同じく2キュヴェのみのリリースとなります。会心の出来だという新キュヴェを2つのうち1キュヴェのみですがご紹介をさせて頂きます。 レクレア 2020 収穫後、全房でファイバータンクに入れ、その上から別にダイレクトプレスしたジュースを流し込み3週間のマセラシオン。グラスファイバータンクで7ヶ月間、澱と共に熟成。平均収量13HL。キュヴェ名はEclair(稲妻、閃き)+ R(Rougeの頭文字)=Reclair。澄んだラズベリーレッドの外観。抜栓直後は少々還元していますが、スワリングですぐ飛ぶ程度。ブルーベリーやスグリ、ラズベリーソースのような酸を感じる凝縮した果実の香り。口に含んだ瞬間、一瞬だけ甘味を感じる凝縮した果実感が素晴らしい。タンニンは非常に細かく、殆ど感じないようなスムースな飲み心地。エキス感の強い大人のザクロジュースの様な味わいで、ゆっくりと飲み進める事で、様々な印象を見せてくれる素晴らしいワインです。
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シャトー桐くりこま高原醸造 ペットナット 2023
¥2,420
シャトー桐くりこま高原醸造 ペットナット 2023 ワイン名・ペットナット 2023 生産者名/ワイナリー名・シャトー桐くりこま高原醸造 スタイル・スパークリング 生産国・日本 産地・宮城県栗原市 品種・栗駒産マスカットベーリーAを100% 「シャトー桐くりこま高原醸造」 毎年3.11に解禁している「Vin de MICHINOKU」にぶどうを提供してくれているワイナリーです!(今年で3ヴィンテージ目)昨年から、私が間に入り ニュージーランド「キンデリ」のアレックスと山形 グレープリパブリック矢野さんが栽培指導、醸造指導を開始いたしました。宮城県初の「ナチュラルワイン ワイナリー」を目指しスタートしています。 ペットナット 2023 PETNATはアルコール発酵の過 程 で発生 する天然炭酸 ガスがその ままワ インに溶けて発泡性が もたらされます。ベリー系とプラムのニュアンスでフルーティーですがドライな味わいで、程よく酸も感じられます。吹きこぼれやすいのでキンキンに冷やしてゆっくり抜栓してください。 お節介な当店店主が、宮城でナチュラルワインを目指してほしくて、ニュージーランド「キンデリ」のアレックスにお願いして栽培、醸造のコンサルティングを頼みました。今回、アレックスと山形「グレープリパブリック」矢野さんのご協力で2つのワインのリリースとなりました。 自社の減農薬葡萄を使用したワインです。無添加にて醸造しておりますが、ナチュラルワインではありません。正直に真面目にナチュラルワインを目指してくれると信じています。みなさん。ぜひ飲んでみて下さい。
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シャトー桐くりこま高原醸造 シャルドネ meets デラウエア 2023
¥2,970
シャトー桐くりこま高原醸造 シャルドネ meets デラウエア 2023 ワイン名・シャルドネ meets デラウエア 2023 生産者名/ワイナリー名・シャトー桐くりこま高原醸造 スタイル・白 生産国・日本 産地・宮城県栗原市 品種・宮城県栗駒産シャルドネ、山形県高畠産のデラウエア 「シャトー桐くりこま高原醸造」 毎年3.11に解禁している「Vin de MICHINOKU」にぶどうを提供してくれているワイナリーです!(今年で3ヴィンテージ目)昨年から、私が間に入り ニュージーランド「キンデリ」のアレックスと山形 グレープリパブリック矢野さんが栽培指導、醸造指導を開始いたしました。宮城県初の「ナチュラルワイン ワイナリー」を目指しスタートしています。 シャルドネ meets デラウエア 2023 ステンレスタンクで醸しブレンド後にフレンチオーク樽にて熟成。シャルドネの柑橘系の味わいや爽やかな酸が旨みたっぷりのデラウエアと古樽で出会い、柔らかなバランスの良いワインに仕上がりました。 お節介な当店店主が、宮城でナチュラルワインを目指してほしくて、ニュージーランド「キンデリ」のアレックスにお願いして栽培、醸造のコンサルティングを頼みました。今回、アレックスと山形「グレープリパブリック」矢野さんのご協力で2つのワインのリリースとなりました。 自社の減農薬葡萄を使用したワインです。無添加にて醸造しておりますが、ナチュラルワインではありません。正直に真面目にナチュラルワインを目指してくれると信じています。みなさん。ぜひ飲んでみて下さい。
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シャトー桐くりこま高原醸造 メルロ meets マスカットベリーA 2023
¥2,970
シャトー桐くりこま高原醸造 メルロ meets マスカットベリーA 2023 ワイン名・メルロ meets マスカットベリーA 2023 生産者名/ワイナリー名・シャトー桐くりこま高原醸造 スタイル・赤 生産国・日本 産地・宮城県栗原市 品種・宮城県栗駒産メルロ&マスカットベリーA 「シャトー桐くりこま高原醸造」 毎年3.11に解禁している「Vin de MICHINOKU」にぶどうを提供してくれているワイナリーです!(今年で3ヴィンテージ目)昨年から、私が間に入り ニュージーランド「キンデリ」のアレックスと山形 グレープリパブリック矢野さんが栽培指導、醸造指導を開始いたしました。宮城県初の「ナチュラルワイン ワイナリー」を目指しスタートしています。 メルロ meets マスカットベリーA 2023 メルロの旨みたっぷりで芳醇な味わいに、全房のマスカットベリーAのの果実味が加わりドライでありながらもジューシーさもある絶妙なバランスのワインに仕上がりました。 お節介な当店店主が、宮城でナチュラルワインを目指してほしくて、ニュージーランド「キンデリ」のアレックスにお願いして栽培、醸造のコンサルティングを頼みました。今回、アレックスと山形「グレープリパブリック」矢野さんのご協力で2つのワインのリリースとなりました。 自社の減農薬葡萄を使用したワインです。無添加にて醸造しておりますが、ナチュラルワインではありません。正直に真面目にナチュラルワインを目指してくれると信じています。みなさん。ぜひ飲んでみて下さい。
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クローチ カンペデッロ 2022
¥3,520
クローチ カンペデッロ 2022 ワイン名・カンペデッロ 2022 生産者名/ワイナリー名・クローチ 生産国・イタリア 生産地域・エミリアロマーニャ スタイル・薄オレンジ白微発泡 品種・マルヴァージア ディ カンディア60%、トレビアーノ20%、オルトルーゴ15%、ソーヴィニヨン3%、マルサンヌ2% 「クローチ」 暑く乾燥した2022年。エミリア・ロマーニャでも例外ではなく、暑すぎるゆえに厳しい年となりました。しかしクローチ家では長年の誠実な栽培の成果か、例年並みの品質の果実が収穫できました。今回9月下旬に入荷した2回目のロットになりますが、2ヶ月休ませたので状態は割と落ち着いています。すぐにご販売頂けると思います。 クローチは1935年、もともとこの地で農業を営んでいたジョゼッペ・クローチ氏が、この土地を購入した 事から歴史が始まる。当初は酪農等、兼業農家として生計を立てていたが。80年代よりワイナリーとしての活動を本格化。少量ずつ自社でのボトル詰め、販売を開始した。畑は10ha。北向きのなだらかな 斜面でアペニン山脈からの涼しい風が常に吹き降ろしてくる。当初より有機農法での栽培を行い、地元密着でワイン販売していく。畑の標高は260m。現在は孫にあたるマッシミリアーノ氏と弟のジョゼッペ氏 が志を引き継ぎ、祖父から伝わる家族の味を守り続けている。醸造はセメントタンクにて白も赤も皮ごと自然酵母のみで醗酵。冬の間セメントタンクで過ごしたあと、それぞれの熟成期間の後瓶詰め。クローチのメインとなるワインはフリッツァンテ。彼らの土地は大きく山の上側と下側に分かれ、上側は鉄分を含んだリッチな土壌、下側はエミリエでも珍しい海由来の窒素分の少ない砂質土壌となっており、この下側の部分では窒素不足の為、酵母の発酵が緩やかになる。冬にカンティーナの温度が下がると共に、発酵は一時停止する。春になり、残糖を残したままボトル詰めを行う。次第に暖かくなり、ワインの温度も上昇すると停止していた酵母が再び動き出し、瓶の中で再発酵が始まり、フリッツァンテとなるのだ。このフリッツァンテはこの土地ならではの味なのである。山の上側の畑からはそのリッチなミネラル分からスティルワインが造られる。総敷地は18haあるが、森や木々に囲まれている。また、彼らは代々そうしてきたように小麦を造っている。単一品種ではなく、複数の品種を栽培している。それは農業として売るためというよりは、まず自分たちの食糧であり、余ったものを外へ売るのが昔からの農家の基本だからである。自給自足が基本であり、ビオディベルシタ(生物多様性)が大切であり、ワインが売れるからと言って小麦畑をつぶして葡萄畑にしようとは決して思わないという。 そこには代々この土地で他の者に左右されない確固たる農民としての信念と、人類が安易に歩んできてしまった道への警鐘も含まれている。 カンペデッロ 2022 マセレーション11~15日、セメント槽発酵 残糖を残したまま瓶詰のメトードアンセストラーレ SO2極少量添加、ノンフィルター。マルヴァージア ディ カンディアらしい柑橘系のアロマティックな香り、酵母由来のほのかな苦み、アフターに残る心地よい甘み。今年は開けたての果実感が穏やかなで、2日目、3日目と開いてきます。
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クローチ ルビーゴ 2022
¥3,520
クローチ ルビーゴ 2022 ワイン名・ルビーゴ 2022 生産者名/ワイナリー名・クローチ 生産国・イタリア 生産地域・エミリアロマーニャ スタイル・薄オレンジ白微発泡 品種・オルトルーゴ100% 「クローチ」 暑く乾燥した2022年。エミリア・ロマーニャでも例外ではなく、暑すぎるゆえに厳しい年となりました。しかしクローチ家では長年の誠実な栽培の成果か、例年並みの品質の果実が収穫できました。今回9月下旬に入荷した2回目のロットになりますが、2ヶ月休ませたので状態は割と落ち着いています。すぐにご販売頂けると思います。 クローチは1935年、もともとこの地で農業を営んでいたジョゼッペ・クローチ氏が、この土地を購入した 事から歴史が始まる。当初は酪農等、兼業農家として生計を立てていたが。80年代よりワイナリーとしての活動を本格化。少量ずつ自社でのボトル詰め、販売を開始した。畑は10ha。北向きのなだらかな 斜面でアペニン山脈からの涼しい風が常に吹き降ろしてくる。当初より有機農法での栽培を行い、地元密着でワイン販売していく。畑の標高は260m。現在は孫にあたるマッシミリアーノ氏と弟のジョゼッペ氏 が志を引き継ぎ、祖父から伝わる家族の味を守り続けている。醸造はセメントタンクにて白も赤も皮ごと自然酵母のみで醗酵。冬の間セメントタンクで過ごしたあと、それぞれの熟成期間の後瓶詰め。クローチのメインとなるワインはフリッツァンテ。彼らの土地は大きく山の上側と下側に分かれ、上側は鉄分を含んだリッチな土壌、下側はエミリエでも珍しい海由来の窒素分の少ない砂質土壌となっており、この下側の部分では窒素不足の為、酵母の発酵が緩やかになる。冬にカンティーナの温度が下がると共に、発酵は一時停止する。春になり、残糖を残したままボトル詰めを行う。次第に暖かくなり、ワインの温度も上昇すると停止していた酵母が再び動き出し、瓶の中で再発酵が始まり、フリッツァンテとなるのだ。このフリッツァンテはこの土地ならではの味なのである。山の上側の畑からはそのリッチなミネラル分からスティルワインが造られる。総敷地は18haあるが、森や木々に囲まれている。また、彼らは代々そうしてきたように小麦を造っている。単一品種ではなく、複数の品種を栽培している。それは農業として売るためというよりは、まず自分たちの食糧であり、余ったものを外へ売るのが昔からの農家の基本だからである。自給自足が基本であり、ビオディベルシタ(生物多様性)が大切であり、ワインが売れるからと言って小麦畑をつぶして葡萄畑にしようとは決して思わないという。 そこには代々この土地で他の者に左右されない確固たる農民としての信念と、人類が安易に歩んできてしまった道への警鐘も含まれている。 ルビーゴ 2022 マセレーション7~12日、セメント槽発酵 残糖を残したまま瓶詰のメトードアンセストラーレ SO2極少量添加、ノンフィルター。今年のルビーゴは果実味が穏やか、シダー(杉)のニュアンス、ドライでスマートな印象。2021年同様、梗の様なニュアンスがあり、タンニンも感じます。少し寝かせたいヴィンテージです。
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ドメーヌ フィッシュバック スフィックブラン 2022
¥3,850
ドメーヌ フィッシュバック スフィックブラン 2022 ワイン名・スフィックブラン 2022 生産者名/ワイナリー名・ドメーヌ フィッシュバック 生産国・フランス 生産地域・アルザス スタイル・白 品種・オーセロワ 40%、シルヴァネール 40%、シャスラ 20%。 「ドメーヌ フィッシュバック」 現当主はジャン・ドレフュス。実直かつ真摯な人柄と、家族が大切に守り続けてきた高いポテンシャルの畑、そして何より未来に無限の可能性を秘めた若さを備えた造り手です。1584年からヴィニュロン(ブドウ栽培者・ワイン生産者)としての歴史を持つ家に生まれ、それでも一時は継承が難しいとされた家業を自らの代で再興させ、永きに渡って続けることのできるワイン造りをと自然派ワインの道を歩みだした実直かつ真摯な人物です。どのキュヴェも真っ直ぐな味わいと芯の強さと透明感を兼ね備えたオーセンティックなスタイルで、鮮やかな表現力を有するワインをジャズやロックのイメージと重ねるとすると、ドメーヌ・フィッシュバックのワインは、クラシック音楽と重なります。バッハのような精微なイメージとモーツアルトのような遊び心が加わるような、そんなイメージ。これからの成長にも注目! 「家族の歴史が刻まれ、祖父母が第二次世界大戦の直ぐ後に植えたブドウたちが息づく畑を守っていきたいと思ったんだ。永く持続可能であるために、ちゃんと自然に寄り添った向き合い方で。」 スフィックブラン 2022 ドメーヌ フィッシュバックのスタンダードレンジのキュヴェとして位置づけられた「スフィック」の白ワインバージョン。「スフィック」は「グビグビ飲めちゃう」のようなニュアンスの地元の言葉とかけて名付けられていると言います。アルザス地方では、特に単一のブドウ品種ごとにワインが作られることが多く、ドイツのワイン造りにも通じる、品種や区画の個性を大切にする価値観が強く感じられます。一方で、カジュアルなキュヴェとして知られる「エデルツヴィッカー」などは、複数のブドウ品種をブレンドして造られます。このスフィック ブランもエデルツヴィッカー的な様々な品種の個性で補い合うことでよい味わいのバランスに仕上げたキュヴェです。2022年の味わいですが、緑豊かな草原を思わせる爽やかなハーブの香りがまず感じられ、口に含むと果実味が鮮やかに広がり、高いトーンとしっかりとしたハイライトを感じさせます。美しい酸味が全体のバランスを引き立て、余韻に僅かに感じるヨーグルトの風海が魅惑的な一杯です。このワインは、ビオロジックで栽培されたブドウを用い、自然酵母のみで発酵。厳密な濾過(ろか)や清澄も行わず、瓶詰め時に至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)も無添加で造られます。他の多くのドメーヌ フィッシュバックのワインと同じく、抜栓後数日たってもバランスを崩すことなく、長く安定した味わいを楽しませてくれます。
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ドメーヌ フィッシュバック エトニック 2020
¥4,290
ドメーヌ フィッシュバック エトニック 2020 ワイン名・エトニック 2020 生産者名/ワイナリー名・ドメーヌ フィッシュバック 生産国・フランス 生産地域・アルザス スタイル・白 品種・オーセロワ 100%。 「ドメーヌ フィッシュバック」 現当主はジャン・ドレフュス。実直かつ真摯な人柄と、家族が大切に守り続けてきた高いポテンシャルの畑、そして何より未来に無限の可能性を秘めた若さを備えた造り手です。1584年からヴィニュロン(ブドウ栽培者・ワイン生産者)としての歴史を持つ家に生まれ、それでも一時は継承が難しいとされた家業を自らの代で再興させ、永きに渡って続けることのできるワイン造りをと自然派ワインの道を歩みだした実直かつ真摯な人物です。どのキュヴェも真っ直ぐな味わいと芯の強さと透明感を兼ね備えたオーセンティックなスタイルで、鮮やかな表現力を有するワインをジャズやロックのイメージと重ねるとすると、ドメーヌ・フィッシュバックのワインは、クラシック音楽と重なります。バッハのような精微なイメージとモーツアルトのような遊び心が加わるような、そんなイメージ。これからの成長にも注目! 「家族の歴史が刻まれ、祖父母が第二次世界大戦の直ぐ後に植えたブドウたちが息づく畑を守っていきたいと思ったんだ。永く持続可能であるために、ちゃんと自然に寄り添った向き合い方で。」 エトニック 2020 キュヴェ名の意味としては、エスニック(民族的・異国風)にを重ねて名付けられていて、白い花やヨーグルトのような華やかな香りと香ばしさがあるエキゾチックな風味が特徴のワインとなっています。抜栓直後はわずかにガス感がありますが、ワインはみずみずしくクリーンな印象で、ヨーグルトのようなまろやかさを感じさせます。同時に、2020年は暑かった年で、リッチな果実味が全体を引き立てつつ、余韻にハーブのニュアンスが漂い、ほろ苦さが少々加わっています。可愛らしい果実味も含みながら、全体的には自立した女性の凛としたイメージが表現されています。抜栓翌日になると、ぐっと大人っぽさが増し、ブルゴーニュのムルソーなどのシャルドネの銘醸地のワインを想起させるような奥行きのある味わいになります。このワインは、ビオロジックで栽培されたブドウを用い、自然酵母のみで発酵。厳密な濾過(ろか)や清澄も行わず、瓶詰め時に至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)も無添加で造られます。他の多くのドメーヌ フィッシュバックのワインと同じく、抜栓後数日たってもバランスを崩すことなく、長く安定した味わいを楽しませてくれます。
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ヤニック メケール ビゼ ルトルヴェ 2023
¥6,600
ヤニック メケール ビゼ ルトルヴェ 2023 ワイン名・ビゼ ルトルヴェ 2023 生産者名/ワイナリー名・ヤニック メケール 生産国・フランス 生産地域・アルザス スタイル・赤 品種・ピノノワール。 「ヤニック メケール」 ヤニック・メケールは15年の修行を経て2020年に独立しましたが、これまで「どのようなワインを造りたいのか」「生産者としてどうありたいのか」と、自分に問いかけながら生きてきました。そして4ヴィンテージを経た2024年にようやくワイン生産者として進むべき道が定まり、将来に対して確信が持てたと話します。 2020年から2023年に作られたワイン(弊社の初リリースは2023V)を飲むと、ヴィンテージによる彼の心理状態がおぼろげながら浮かび上がり、やりたかったことは理解できるけれど一貫性のない様子が窺い知れます。その多くに実験的な要素や遊び心が感じられますが、テロワールや品種の特徴が前面的に表現された、シンプルでピュアなワインも少しだけあったりもします。生産者が一般的に嫌う揮発酸や酢酸エチルに対しては比較的に寛容で、必要に応じてそれらを意図的に発生させ個性豊かなバランスを生み出すなど、ヤニックは様々な醸造方法に挑戦してきたことが伝わってきます。彼のワインには生産者としての若さやセンス、そして豊富な知識と経験に裏打ちされた技術が現れており、総じて人間味を感じさせるところに、我々は大きな魅力を感じています。こうした数多くの試行錯誤を繰り返して、今後は醸造に自分のエゴを持ち込むことなく、「Back to basics」(原点に戻る)をテーマに昔ながらのシンプルな手法に集中していく結論へ至ったと話します。アルザスワインには適さないと感じるジャーは使わず、アルザスフードル(100年以上のものもある)を主体に発酵と熟成を行い、白ぶどうはダイレクトプレスして、できるだけ伝統的な醸造に立ち返ると決めました。この考えに付随して、これまで所有していた3haの畑全てを2024年の収穫を終えた後に他者へ譲り、もっと魅力的な土壌を持つ2haの新しい畑で2025Vから再出発します。年間生産量はこれまでの2万本から8千本まで減らし、同じく熟成期間をこれまでの8〜12ヶ月から18ヶ月へ、さらにはもっと長くすることで理想に近いワイン造りを目指します。5年にわたり丹念に育ててきた畑を全て手放し、新たなスタートを切ることはとても難しい決断だったと思われますが、この大転換について語っていた彼の表情には一点の曇りもなく、揺るぎない自信に満ち溢れていました。私たちはこの新たな方向性に深く共感しており、ピュアなスタイルの中に個性が際立つワインが生まれることを期待しています。ヤニックのワイン造りの旅は、第二章が始まったばかりです。今後どのように進化するのか分かりませんが、きっとアルザスを代表する素晴らしい生産者へ成長すると信じています。 アルザスで代々続くクラシカルワイナリーに生まれ、2000年代半ばに短期間だけ家業を手伝っていたが、農薬などの大量散布や醸造時の添加物の使用に対して強い違和感を覚え、自然派ワインの世界へ飛び込む。その後約15年間かけて修行を重ね2020年に独立。修行先はフィリップ・パカレ、パトリック・メイヤー、クリスチャン・ビネール、その他ヨーロッパのクラウス・プライジンガーやレコステ、アメリカのパックス・マーレ、オーストラリアのヤウマ、千葉の寺田本家など多岐にわたる。 ビゼ ルトルヴェ 2023 ラ・フェルム・デ・ヌッフ・シュマンから購入した葡萄と自社葡萄を半々の割合で使用。全房で13日間のマセラシオン。醸造は3つの容器を使用して、それぞれ9ヶ月間の発酵と熟成。(228Lの樽50%、トロンコニック25%、ジャー25%)瓶詰め前にブレンド。やや紫がかった中程度の赤色。熟したソルダムや小梅、ブルーベリー、ブラックベリーなどの果実香に、カルダモンやコリアンダーの爽やかなスパイス、赤紫蘇のニュアンスが加わります。冷涼感のある柔らかいミディアムタッチで、引き締まったメリハリのある酸が先へと導くように口中へと誘います。酸は凛としながらも角が取れて円みがあり、研ぎ澄まされた雑味のない透明感を伺わせる若々しい果実の風味には、エキスの詰まった緻密な葡萄の様子や上品な佇まいが感じられます。アフターにかけて赤紫蘇や僅かなビターカカオなどの風味が溶け込み、旨味や深み、落ち着いた雰囲気が感じられます。今後の熟成の過程で、赤い果実の風味や繊細さ、梅かつおのようなだしの旨味などが引き出され、複雑で妖艶な味わいへと変化していくことでしょう。
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ヤニック メケール クリ エ シュショトゥモン 2023
¥8,250
ヤニック メケール クリ エ シュショトゥモン 2023 ワイン名・クリ エ シュショトゥモン 2023 生産者名/ワイナリー名・ヤニック メケール 生産国・フランス 生産地域・アルザス スタイル・オレンジ(ロゼ) 品種・ピノグリ。 「ヤニック メケール」 ヤニック・メケールは15年の修行を経て2020年に独立しましたが、これまで「どのようなワインを造りたいのか」「生産者としてどうありたいのか」と、自分に問いかけながら生きてきました。そして4ヴィンテージを経た2024年にようやくワイン生産者として進むべき道が定まり、将来に対して確信が持てたと話します。 2020年から2023年に作られたワイン(弊社の初リリースは2023V)を飲むと、ヴィンテージによる彼の心理状態がおぼろげながら浮かび上がり、やりたかったことは理解できるけれど一貫性のない様子が窺い知れます。その多くに実験的な要素や遊び心が感じられますが、テロワールや品種の特徴が前面的に表現された、シンプルでピュアなワインも少しだけあったりもします。生産者が一般的に嫌う揮発酸や酢酸エチルに対しては比較的に寛容で、必要に応じてそれらを意図的に発生させ個性豊かなバランスを生み出すなど、ヤニックは様々な醸造方法に挑戦してきたことが伝わってきます。彼のワインには生産者としての若さやセンス、そして豊富な知識と経験に裏打ちされた技術が現れており、総じて人間味を感じさせるところに、我々は大きな魅力を感じています。こうした数多くの試行錯誤を繰り返して、今後は醸造に自分のエゴを持ち込むことなく、「Back to basics」(原点に戻る)をテーマに昔ながらのシンプルな手法に集中していく結論へ至ったと話します。アルザスワインには適さないと感じるジャーは使わず、アルザスフードル(100年以上のものもある)を主体に発酵と熟成を行い、白ぶどうはダイレクトプレスして、できるだけ伝統的な醸造に立ち返ると決めました。この考えに付随して、これまで所有していた3haの畑全てを2024年の収穫を終えた後に他者へ譲り、もっと魅力的な土壌を持つ2haの新しい畑で2025Vから再出発します。年間生産量はこれまでの2万本から8千本まで減らし、同じく熟成期間をこれまでの8〜12ヶ月から18ヶ月へ、さらにはもっと長くすることで理想に近いワイン造りを目指します。5年にわたり丹念に育ててきた畑を全て手放し、新たなスタートを切ることはとても難しい決断だったと思われますが、この大転換について語っていた彼の表情には一点の曇りもなく、揺るぎない自信に満ち溢れていました。私たちはこの新たな方向性に深く共感しており、ピュアなスタイルの中に個性が際立つワインが生まれることを期待しています。ヤニックのワイン造りの旅は、第二章が始まったばかりです。今後どのように進化するのか分かりませんが、きっとアルザスを代表する素晴らしい生産者へ成長すると信じています。 アルザスで代々続くクラシカルワイナリーに生まれ、2000年代半ばに短期間だけ家業を手伝っていたが、農薬などの大量散布や醸造時の添加物の使用に対して強い違和感を覚え、自然派ワインの世界へ飛び込む。その後約15年間かけて修行を重ね2020年に独立。修行先はフィリップ・パカレ、パトリック・メイヤー、クリスチャン・ビネール、その他ヨーロッパのクラウス・プライジンガーやレコステ、アメリカのパックス・マーレ、オーストラリアのヤウマ、千葉の寺田本家など多岐にわたる。 クリ エ シュショトゥモン 2023 全房で13日間のマセラシオン。醸造は4つの容器を使用して、それぞれ9ヶ月間の発酵と熟成。(228Lの樽47%、トロンコニック24%、ジャー24%、ステンレスタンク5%)瓶詰め前にブレンド。薄濁りのオレンジがかった淡い赤色。熟したプラムや野苺、ザクロ、クランベリー、グアバなどが混ざり合う果実の香りに、軽いフュメ香が感じられます。口に含むと瑞々しいライトタッチで、キレのある小気味良い酸が全体を引き締めながら、熟した果実から果汁が滴り落ちるようなジューシーな印象で、甘酸っぱく可愛らしい果実味が広がります。仄かな塩味や赤いプラムの果皮を想わせるタンニンが、フルーティーな果実の風味を引き立てながら抑揚をつけ、アフターにかけて軽い燻香が重なり、深みや奥行きを与えています。
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グザヴィエ マルシェ プイック 2022
¥4,950
グザヴィエ マルシェ プイック 2022 ワイン名・プイック 2022 生産者名/ワイナリー名・グザヴィエ マルシェ 生産国・フランス 生産地域・ロワール&リムーザン スタイル・白 品種・セミヨン、シュナンブラン。 「グザヴィエ マルシェ」 ロワールの土地を離れ、フィロキセラ流行によって荒廃したことからブドウ畑はほとんど存在しない地域となったかつてのリムーザン地方のクルーズ県に移住したグザヴィエ マルシェ。 新天地では、手元で熟成を続けているかつてのロワール時代のワインと南北のブドウ産地からの買いブドウでのワインを届けてくれています。 「〜の霊薬」と名付けられたエリクシールシリーズは、グザヴィエ マルシェ自身が育てたブドウから、その他の名前のキュヴェは、買いブドウから造られています。 ロワール地方アンジュ地区で長年自然派ワイン造りを行っていたグザヴィエ マルシェが、ある日突然、かつてのリムーザン地方の村に移住した…という話は以前もお伝えした通りです。グザヴィエが移住したクルーズ県は、陶器で有名なリモージュの北東の地域で、フランスで2番目に人口の少ない地域と言われています。人口が少ないという点から想像できるように、産業は限定的で畜産と手工業が主な産業となっています。このクルーズ県の農業は、ウシ(リムーザン牛)の飼育が多く、ブタやヒツジも飼育されています。そして気になるブドウですが、リムーザンはフランス南半分で最もブドウの木の少ない地域と言われ、その一部のクルーズ県も、フィロキセラ流行によって荒廃したことからブドウ畑はほとんど存在しない地域となっています。そんなブドウがないクルーズ県に移住したグザヴィエ マルシェ。彼はこの土地で何をしたかったのでしょうか。それは、ワイン造りだけでは完結しない、次世代のための大地を育むという仕事です。ロワールのアンジュ地区に足を運んだことがある人は、覚えていらっしゃるかもしれませんが、アンジュ地区は見渡す限りブドウ、ブドウ、ブドウです。ブドウ畑の面積は20,300haにも及び、生産量は940,000hlとフランスで5番目に大きなブドウ生産県と言われています。この地域の畑は比較的安価なため、新たに自然派ワイン造りに挑戦しようという人にとっては、挑戦しやすい場所でした。グザヴィエ マルシェも異業種からの転職し、スタートしやすアンジュの地で自然派ワイン造りをスタートしました。この地でブドウを育て、また新たに挑戦しようとする若者たちのためにコミュニティを作り、働きながら学べる場も用意しました。しかしグザヴィエが、自身の理想を突き詰めていくなかで、この密集したアンジュの地では、ナチュラルなブドウ栽培には限界があるのではと考えます。そう、高密度なブドウ畑だけでは生態系を作ることができないからです。そこで一念発起したグザヴィエは、かつてブドウは栽培されてはいたものの、現在はほぼ消滅したクルーズ県に移り住みます。この地でヒツジを飼いはじめ、ブドウだけでないあらゆる樹や植物を育て、生態系が調和したなかでのワイン造りに再挑戦しました。といっても、植樹した木からブドウの実が収穫されるのは何年も先のことで、彼の理想が完成するのは、もしかしたら次の世代かもしれないという壮大な挑戦です。ワインを造るための畑仕事だけでないグザヴィエからは、「今ちょうど羊の出産シーズンなんだ」とか「セラーの壁を伝統的な土壁で塗っているよ」とか「新しい樹を植えるのに大忙しだよ」と、ブドウやワインに関してではないニュースがよく届きます。そんな話をすると、グザヴィエ マルシェはワイン造りやめちゃったの?と思われるかもしれませんが、ご安心ください。 植樹したブドウが育つまでは…と彼がかつていたロワール地方の造り手からや、近くなった南西地方やラングドック・ルーション地方の造り手からブドウを買ってワインを造っています。そして、ただの買いブドウでのワイン造りにとどまらないのがグザヴィエ マルシェです。ロワールのグロローと南フランスのカリニャンやシラーをアッサンブラージュ(ブレンド)することで、明るさと奥深さを兼ね備えたワインを誕生させました。そして、まだ一部は自分自身の畑であったブドウから造ったワインも熟成され、時を待っていたりもします。 プイック 2022 ボルドー地方で多く栽培されるセミヨンと、ロワール地方の白ブドウの代名詞であるシュナン ブランという、普段あまり見かけない品種のブレンドで造られるワイン。こうして、普段出会わない品種を組み合わせてワインの新しい魅力を表現するのが、ル ヴァン ア ポワルのワイン造りの特徴。アルコール度数11.5%と軽やで、みずみずしい果実味と美しい酸味のバランスによって飲み心地がとても優しいワインに仕上がっています。口に含んだ瞬間に、まろやかで丸みを感じる果実味があり、そこから爽快に口の中に広がる柑橘のフレーバーがあります。特にグレープフルーツやスウィーティー(=柑橘の品種)のようなフレーバーを感じます。さらに、抜栓して3日しても味に不安定さがなく、しっかりしたバランスを保っているのも魅力です。このワインは、自然酵母のみで発酵させ、厳密な濾過(ろか)や清澄も行わず、瓶詰めに至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)無添加で造られています。
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グザヴィエ マルシェ エリクシール ドゥ ジュヴォンス 2020
¥5,610
グザヴィエ マルシェ エリクシール ドゥ ジュヴォンス 2020 ワイン名・エリクシール ドゥ ジュヴォンス 2020 生産者名/ワイナリー名・グザヴィエ マルシェ 生産国・フランス 生産地域・ロワール&リムーザン スタイル・白 品種・シュナンブラン。 「グザヴィエ マルシェ」 ロワールの土地を離れ、フィロキセラ流行によって荒廃したことからブドウ畑はほとんど存在しない地域となったかつてのリムーザン地方のクルーズ県に移住したグザヴィエ マルシェ。 新天地では、手元で熟成を続けているかつてのロワール時代のワインと南北のブドウ産地からの買いブドウでのワインを届けてくれています。 「〜の霊薬」と名付けられたエリクシールシリーズは、グザヴィエ マルシェ自身が育てたブドウから、その他の名前のキュヴェは、買いブドウから造られています。 ロワール地方アンジュ地区で長年自然派ワイン造りを行っていたグザヴィエ マルシェが、ある日突然、かつてのリムーザン地方の村に移住した…という話は以前もお伝えした通りです。グザヴィエが移住したクルーズ県は、陶器で有名なリモージュの北東の地域で、フランスで2番目に人口の少ない地域と言われています。人口が少ないという点から想像できるように、産業は限定的で畜産と手工業が主な産業となっています。このクルーズ県の農業は、ウシ(リムーザン牛)の飼育が多く、ブタやヒツジも飼育されています。そして気になるブドウですが、リムーザンはフランス南半分で最もブドウの木の少ない地域と言われ、その一部のクルーズ県も、フィロキセラ流行によって荒廃したことからブドウ畑はほとんど存在しない地域となっています。そんなブドウがないクルーズ県に移住したグザヴィエ マルシェ。彼はこの土地で何をしたかったのでしょうか。それは、ワイン造りだけでは完結しない、次世代のための大地を育むという仕事です。ロワールのアンジュ地区に足を運んだことがある人は、覚えていらっしゃるかもしれませんが、アンジュ地区は見渡す限りブドウ、ブドウ、ブドウです。ブドウ畑の面積は20,300haにも及び、生産量は940,000hlとフランスで5番目に大きなブドウ生産県と言われています。この地域の畑は比較的安価なため、新たに自然派ワイン造りに挑戦しようという人にとっては、挑戦しやすい場所でした。グザヴィエ マルシェも異業種からの転職し、スタートしやすアンジュの地で自然派ワイン造りをスタートしました。この地でブドウを育て、また新たに挑戦しようとする若者たちのためにコミュニティを作り、働きながら学べる場も用意しました。しかしグザヴィエが、自身の理想を突き詰めていくなかで、この密集したアンジュの地では、ナチュラルなブドウ栽培には限界があるのではと考えます。そう、高密度なブドウ畑だけでは生態系を作ることができないからです。そこで一念発起したグザヴィエは、かつてブドウは栽培されてはいたものの、現在はほぼ消滅したクルーズ県に移り住みます。この地でヒツジを飼いはじめ、ブドウだけでないあらゆる樹や植物を育て、生態系が調和したなかでのワイン造りに再挑戦しました。といっても、植樹した木からブドウの実が収穫されるのは何年も先のことで、彼の理想が完成するのは、もしかしたら次の世代かもしれないという壮大な挑戦です。ワインを造るための畑仕事だけでないグザヴィエからは、「今ちょうど羊の出産シーズンなんだ」とか「セラーの壁を伝統的な土壁で塗っているよ」とか「新しい樹を植えるのに大忙しだよ」と、ブドウやワインに関してではないニュースがよく届きます。そんな話をすると、グザヴィエ マルシェはワイン造りやめちゃったの?と思われるかもしれませんが、ご安心ください。 植樹したブドウが育つまでは…と彼がかつていたロワール地方の造り手からや、近くなった南西地方やラングドック・ルーション地方の造り手からブドウを買ってワインを造っています。そして、ただの買いブドウでのワイン造りにとどまらないのがグザヴィエ マルシェです。ロワールのグロローと南フランスのカリニャンやシラーをアッサンブラージュ(ブレンド)することで、明るさと奥深さを兼ね備えたワインを誕生させました。そして、まだ一部は自分自身の畑であったブドウから造ったワインも熟成され、時を待っていたりもします。 エリクシール ドゥ ジュヴォンス 2020 「若さの霊薬」と名付けられたエリクシール ドゥ ジュヴォンス。2021年の夏に新天地に移住したグザヴィエ マルシェですが、このロワールで収穫されたワインは、彼らとともに新天地に移動し、さらなる熟成を経てリリースされました。ファーストヴィンテージからグザヴィエ マルシェのワインを知る身としては、まさに彼らしい個性が存分に発揮されたワイン。栗の花や蜜のような華やかさと香ばしさが共存した香りがまず感じられ、口に含むと、果実の力強さが爆発的に広がり、非常に活力にあふれ、細胞が踊り出しそうなエネルギーを感じます。さらには、びしっとしたミネラル感と美しい酸が絶妙なバランスを保っていて、ワインの輪郭をしっかりと感じられるフォーカスの定まった味わいとなっています。余韻も長く、このワインに詰まっている色々なメッセージを感じる1本となっています。さらに、抜栓して3日しても味に不安定さがなく、しっかりしたバランスを保っているのも魅力です。グザヴィエ マルシェの手によって育てられたブドウを用いて、自然酵母のみで発酵させ、厳密な濾過(ろか)や清澄も行わず、瓶詰めに至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)無添加で造られています。
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ルーシーマルゴー ワイルドマンブラン 2023
¥6,380
ルーシーマルゴー ワイルドマンブラン 2023 ワイン名・ワイルドマンブラン 2023 生産者名/ワイナリー名・ルーシーマルゴー 生産国・オーストラリア スタイル・白 品種・ソーヴィニヨンブラン 「ルーシーマルゴー」 アントンは2002年に妻のサリー、娘のルーシー・マルゴーと共に、アデレード ヒルズの16エーカーのチェリー果樹園を購入し、自らのワイナリーを立ち上げました。アントンとサリー、娘のルーシー マルゴーが目指すのは自らの個性と共生する自然を表現するワインです。それを最高レベルで達成するために、人工・自然にかかわらず酵母、バクテリア、酸、糖など一切の添加物を加えません。アントン曰く、ワインメーカーは芸術家になるのか化学者になるのかを選ぶことが出来る、と。彼は、ワイン造りは職人の手工芸品だと信じており、アントンの下す全ての決断は、ワインが持つ真のアイデンティティを発揮させることを目的に、ワイングラスと伝統的な手法に助けを借りてなされているのです。アントンはジェームズ アースキン(ヤウマ)、トム ショブルック(ショブルック)、サム ヒューズ(オーストラリア ナチュラル ワイン界の第一人者:故人)と共にオーストラリアで最も革新的な新世代ワインを作る“ザ ナチュラル ワイン セオリー”にも属しており、今世界で最も注目を浴びるアーティストなのです。 ワイルドマンブラン 2023 Sauvignon Blanc100%。Adelaide Hills【アデレード ヒルズ】の家族経営畑/ワイナリーであるJupiter Creek【ジュピター クリーク】の有機畑から。ロットは2つに分け、半分を2400ℓの大樽へ全房と投入。残りは全房ストレート プレスして、同じ大樽へ投入。そのまま放置し、発酵と熟成を重ねます。9カ月後にプレスして、再び同じ大樽で熟成。Anton Klopper【アントン クロッパー】曰く、「彼女はワインに求める全てを兼ね備えていて、命の輝きに満ち、素晴らしくも洗練されて、グラマラスでジューシーな上にエキゾチックなんだ」「まるで白銀に輝く満月の夜に、夏の暑さを払う涼やかな一陣の風でもあり、艶々に輝いた蝉の優しい鳴き声が心の中に潜む情熱と調和するかの様でもあるのさ」。まるでマンダリンオレンジとミント、パッションフルーツとネクタリンのスムージー。弾ける果実味とハーモニーを奏でる様なフェノールの食感が素晴らしいです。
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ルーシーマルゴー ピカデリー シャルドネ 2023
¥7,150
ルーシーマルゴー ピカデリー シャルドネ 2023 ワイン名・ピカデリー シャルドネ 2023 生産者名/ワイナリー名・ルーシーマルゴー 生産国・オーストラリア スタイル・白 品種・シャルドネ 「ルーシーマルゴー」 アントンは2002年に妻のサリー、娘のルーシー・マルゴーと共に、アデレード ヒルズの16エーカーのチェリー果樹園を購入し、自らのワイナリーを立ち上げました。アントンとサリー、娘のルーシー マルゴーが目指すのは自らの個性と共生する自然を表現するワインです。それを最高レベルで達成するために、人工・自然にかかわらず酵母、バクテリア、酸、糖など一切の添加物を加えません。アントン曰く、ワインメーカーは芸術家になるのか化学者になるのかを選ぶことが出来る、と。彼は、ワイン造りは職人の手工芸品だと信じており、アントンの下す全ての決断は、ワインが持つ真のアイデンティティを発揮させることを目的に、ワイングラスと伝統的な手法に助けを借りてなされているのです。アントンはジェームズ アースキン(ヤウマ)、トム ショブルック(ショブルック)、サム ヒューズ(オーストラリア ナチュラル ワイン界の第一人者:故人)と共にオーストラリアで最も革新的な新世代ワインを作る“ザ ナチュラル ワイン セオリー”にも属しており、今世界で最も注目を浴びるアーティストなのです。 ピカデリー シャルドネ 2023 Chardonnay100%。Piccadilly Valley【ピカデリー ヴァレー】の麓、6世代に渡ってオーガニックを貫いて来たCemetery Block【セメタリー ブロック】からハンドピックされています。全房プレスしたモストを680ℓのエッグタンクで発酵(この発酵用エッグタンクは釉薬を掛けて焼き上げています)。発酵後も同一タンクで放置、シュール リをしながら熟成。プレスはせずにフリーランジュースのみを再び同じエッグタンクに戻し更なる熟成を重ねています。Anton Klopper【アントン クロッパー】曰く、「眩しい位に純粋で輝きに満ちていて、舌の上で舞踏会を始める」「それはまるで不可視な美しい空を舞う幽玄の燕がロマンティック過ぎる詩をさえずるかの様なんだ」と。クォーツが朝日を浴びてキラキラと輝きを放つかの様な、ミネラル感をたっぷり楽しませてくれるタイトな仕上がり。酸が美しく、柚子やメイヤーレモン、グラニースミスの果実感。純粋。
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ルーシーマルゴー ピカデリー ピノノワール 2023
¥7,700
ルーシーマルゴー ピカデリー ピノノワール 2023 ワイン名・ピカデリー ピノノワール 2023 生産者名/ワイナリー名・ルーシーマルゴー 生産国・オーストラリア スタイル・赤 品種・ピノノワール 「ルーシーマルゴー」 アントンは2002年に妻のサリー、娘のルーシー・マルゴーと共に、アデレード ヒルズの16エーカーのチェリー果樹園を購入し、自らのワイナリーを立ち上げました。アントンとサリー、娘のルーシー マルゴーが目指すのは自らの個性と共生する自然を表現するワインです。それを最高レベルで達成するために、人工・自然にかかわらず酵母、バクテリア、酸、糖など一切の添加物を加えません。アントン曰く、ワインメーカーは芸術家になるのか化学者になるのかを選ぶことが出来る、と。彼は、ワイン造りは職人の手工芸品だと信じており、アントンの下す全ての決断は、ワインが持つ真のアイデンティティを発揮させることを目的に、ワイングラスと伝統的な手法に助けを借りてなされているのです。アントンはジェームズ アースキン(ヤウマ)、トム ショブルック(ショブルック)、サム ヒューズ(オーストラリア ナチュラル ワイン界の第一人者:故人)と共にオーストラリアで最も革新的な新世代ワインを作る“ザ ナチュラル ワイン セオリー”にも属しており、今世界で最も注目を浴びるアーティストなのです。 ピカデリー ピノノワール 2023 Pinot Noir100%。Piccadilly Valley【ピカデリー ヴァレー】の麓、6世代に渡ってオーガニックを貫いて来たCemetery Block【セメタリー ブロック】からハンドピックされています。手除梗した後にセラミックの発酵槽で14日の発酵。バスケットプレス後にエッグタンクへと移して1年の熟成。Anton曰く「このPinot Noirは日常の束縛から自分を解放し、夢と現実が薄いヴェールに覆われ、サイケデリックに彩られたマッシュルームが生えた空想の世界に誘ってくれる」「ワインが無くなってしまえば現実に引き戻されてしまい艶のある宝石に囲まれ、ハデスがペルセポネを口説き落とした世界の静寂の中で身を横たえる事になるんだ」....と。愛する人が去ったメランコリズムは未だ消えない様ですが、彼にとって現実逃避の為に一役買っているワインとなっている模様。ラズベリーと森の下生え、ダークマッシュルームの香り。優しく染み入る様なタンニンが堪りません。
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ローラン バーンワルト ラ ヴィ オン ローズ 2022
¥6,380
ローラン バーンワルト ラ ヴィ オン ローズ 2022 ワイン名・ラ ヴィ オン ローズ 2022 生産者名/ワイナリー名・ローラン バーンワルト スタイル・ロゼ(オレンジ) 生産国・フランス 産地・アルザス 品種・ゲヴェルツトラミネール 「ローラン バーンワルト」 1960年代にコルマールの南にある小さな村、オべルモルシュビールで1960年代に創業。現当主のステファンは、80年代に父の後を継ぎ栽培をバイオダイナミクスに転換、醸造においてはクラシカルな方法を採用しておりましたが、クリスチャン・ビネールと出会い2007年から自然派ワイン造りに取り組んでいます。2010年にはジャンマルク・ブリニョが、彼のブドウでワインを仕込んだことから、亜硫酸無添加のワインを主として造るようになっており、2011年からアンフォラを使ったワインも造るなど、とても挑戦的な生産者です。 ラ ヴィ オン ローズ 2022 除梗して11日間のマセラシオンの後、ステンレスタンクで発酵。2023年2月に澱引きして、フードルで3ヶ月間の熟成。2023年5月瓶詰。ごく僅かに赤みがかった淡い琥珀色。赤いプラムやさくらんぼなど赤い果皮を持つ果実の香りに、ライチ、金木犀、ビターオレンジや陳皮、紅茶などの香りが加わり、かぐわしく複雑性を帯びた香りが漂います。僅かに舌先をかすめるガスが当たり、熟した果実であったことが伺えるように甘やかな風味が優しく舌を包み込みます。芳醇な果実の果汁に華やかな花々を漬け込んだようなアロマティックな風味に、陳皮などのビターなニュアンス、濃く淹れた紅茶の風味やタンニンが溶け込み、後半にかけてよりコク深く奥行きのある味わいが続きます。
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ドメーヌ デュルマン ピノノワール ルージュ ゴルジュ 2023
¥4,950
ドメーヌ デュルマン ピノノワール ルージュ ゴルジュ 2023 ワイン名・ピノノワール ルージュ ゴルジュ 2023 生産者名/ワイナリー名・ドメーヌ デュルマン 生産国・フランス 生産地域・アルザス スタイル・赤 品種・ピノノワール 「ドメーヌ デュルマン」 アルザス北部のアンドローに10ヘクタールの畑を持つ、家族経営の独立系ワイナリーです。子供の頃から畑や蔵の仕事に自然に参加していた息子であるヤン・デュルマンが2008年から正式にジョインし、2018年に当主となり、ヤン主導で畑&醸造のすべての作業が行われています。アンドローのブドウ栽培の歴史は、1000年以上前の⻄暦880年に、修道女たちがブドウ畑を開いたことに始まります。1979年、靴職人であり農家でもあった祖父からアンドレ・デュルマンが数箇所のブドウ畑を引き継いで設立されました。家業としてのワイン醸造をしたことがないため一からワイナリーを立ち上げなければならなかったことは、創業当時こそ弱点でしたが、その後それは強みとなりました。なぜなら、伝統にとらわれることなくイノベーションを押し進めてワインを造ることができたからです。ブドウ畑は、環境の保全に注意を払って管理されています。1998年にオーガニックに転換し、ワイン用ブドウ樹、ジュースおよび蒸留酒用の果樹、羊のための下草を混合栽培しています。以降、土壌の有機物量と生物多様性が増加しました。岩がちな急斜面にあるブドウ畑には、土壌流出を防ぐために下草が繁っていますが、それは土壌の肥沃化に役立っています。羊を導入したのは2004年ですが、彼らは毎年秋になるとうれしそうにこの草を食べます。ブドウ樹は日光を最大限に利用できるよう、上枝を切らず、除葉もほとんどせず、多くのブドウ樹はY型のリラ(Lyre)で仕立てています。そのため完璧に熟したブドウを収穫することができ、結果的にもたらされる自然な果実味は、わたしたちのワインの特徴となっています。地中深くに達するブドウ樹の根から分泌される樹液は、毛根の周りに生息する微生物の栄養素となり、土壌の肥沃化に貢献します。加えて、菌根菌が適切に機能することで、ワインの構造がしっかりとしたものになり、テロワールごとの畑の個性を表現することができるようになります。ここアンドローには他に類を見ない地質学的多様性(砂岩、花崗岩、頁岩、石灰岩等々...)があります。特にリースリングの畑と、3つあるグラン・クリュの畑においては、その個性をワインの味わいとして表現できています。わたしたちはアグロフォレストリーの考え方に共鳴し、2011年に畑に数百本の木を植えました。木々は時に日陰をつくり、最近の気候温暖化の影響を最小限に食い止めることができ、ワインのフレッシュさを維持することができています。ワインの品質はブドウ畑での仕事で決まると考えており、セラーでの仕事は、それをどれだけ損なわずに保持することができるかに主眼においています。それゆえ、醸造には必要最低限の介入しかしません。ワインの味をコントロールできる醸造用ケミカルは一切使用しません。醸造の一部はステンレスタンクで、一部は古いフードルで行われます。ステンレスタンクの古いものは、父アンドレ・デュルマンが手造りしたものもあり、現在もセラーで活躍しています。 ピノノワール ルージュ ゴルジュ 2023 友人ステファンから購入した葡萄で醸造したワイン。このキュヴェのエチケットをつくる際に、その友人の軽快な生き方とマッチするrougegorge « コマドリ»をモチーフにすれば素敵なシンボルになるだろうと考えました。薄赤スタイルの軽いフルーティーなピノ・ノワール。赤系の果実、程よい酸味を伴い瑞々しく軽い。少し冷やして飲むのがおすすめです。
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ロー キ ドール トゥール ド シャッフ 2023
¥5,830
ロー キ ドール トゥール ド シャッフ 2023 ワイン名・トゥール ド シャッフ 2023 生産者名/ワイナリー名・ロー キ ドール 生産国・フランス 生産地域・オーベルニュ スタイル・薄いオレンジ 品種・マカブー50%、グルナッシュ・ブラン50%。カタルーニャ(マカブー)、ラングドック(グルナッシュ・ブラン)の買い葡萄。 「ロー キ ドール」 ロー・キ・ドールはオーヴェルニュ地方でワイン造りをするカップルのポール・オーブレ・キュヴリエー(Paul Aublet-Cuvelier)とリサ・ル・ポステック(Lisa Le Postec)が手がけるネゴスの共同プロジェクトです。L’Eau Qui Dortの由来は「il faut se méfier de l’eau qui dort = 眠っている水には注意するべし」ということわざで、例えば何の変哲もない浅瀬でも底の形状や潮の流れ次第で人は簡単に溺れてしまうわけで、生産者としてワイン造りに関する全ての要素に対し常に謙虚に向き合い注意深く観察する、強い意志がこの名前に込められています。ポール&リサはオーヴェルニュ地方に自身のドメーヌをそれぞれ所有し、ワインは異なるエリアで造っていますが、このプロジェクトでは「二人の自由な発想」を軸に複数地域の葡萄を醸造しワインを造ります。「他の生産者から買う葡萄は、実際に自分たちの手で育てた葡萄に比べると、年間を通してどの様な天候や栽培方法の元で育ったかについて詳しく知ることはできない。そのため理屈に基づいた手法で、そのポテンシャルを最大に生かすことは難しい。しかし詳細を知らないため、固定観念にとらわれることもない。感性を駆使してワインを造れるのは、それはそれで素晴らしいことだと思う。自由な発想をワイン造りへ反映させる経験を積み上げることこそが、このプロジェクトの価値です。」と彼らは話します。葡萄はオーヴェルニュを始めスペイン国境沿いのカタルーニャやペルピニャン、イタリアのアスティなど、いずれも暑い気候の地域のものですが、その中でも標高が高くワインに冷涼感が強く出やすいものを多く使用します。彼らのワインは全体を通してとてもフレッシュで果実味が充実していますが、最大の魅力はマセラシオンの工程でタンニンが十分に抽出されているにも関わらず、舌触りはとても滑らかで張りも強い。葡萄は十分に熟したものだけを使用するため、果物や土壌由来のエキスが豊富に含まれた味わいに仕上がります。彼らは気さくで明るく、我々の訪問を毎回とても温かく迎え入れてくれます。仕事面ではワインの品質に対する追求心がとても強く感じられ、私たちは彼らと会うたびに刺激をもらっています。ロー・キ・ドールは、二人がそれぞれのドメーヌで多くの困難と対峙しながらも、お互いを支え合い、更なる経験を求めた向上心が生んだプロジェクトなのです。 トゥール ド シャッフ 2023 マカブーの30%をダイレクトプレスしたジュースに、残り70%を全房で7日間マセラシオン。樽で6ヶ月間の発酵と熟成。グルナッシュ・ブランは全房で5日間マセラシオン。卵型のプラスチックタンクで6ヶ月間の発酵と熟成。瓶詰め1ヶ月前にブレンド。オレンジがかった黄金色。熟した黄桃やミラベル、アプリコットなどに、金木犀やミモザを想わせる香り高い黄色の花々、みかんやオレンジピールのほろ苦さが加わります。充実感のある香りからの印象に比べて、口に含むと透明感のある清らかさに驚きを覚えます。膨らみゆく中で、黄色の果肉をもつ果実の芳醇な印象に、紅茶の風味やタンニン、黄桃の核の芳ばしさ、柑橘の爽やかなほろ苦さなどが絡み合い、コク深い味わいが増していき奥行きが感じられます。この先の熟成で、更に繊細な飲み心地や旨み、複雑性に富んだ味わいが引き出されていくことと期待が沸きます。
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ベリー ワイン エクスペリメント テュルビュランス 2022
¥5,500
ベリー ワイン エクスペリメント テュルビュランス 2022 ワイン名・テュルビュランス 2022 生産者名/ワイナリー名・ベリー ワイン エクスペリメント 生産国・フランス 生産地域・オーベルニュ スタイル・赤 品種・ガメイ・ドーヴェルニュ。 「ベリー ワイン エクスペリメント」 Yahou Fatal(ヤオ・ファタル)のManuel Duveau(マニュエル・デュヴォー)の息子であるAimé Duveau(エメ・デュヴォー)とClaire SAGE(クレール・サージュ)の若き2人により、オーヴェルニュのLa Haute Loireで2020年に設立されました。エメは幼い頃から父親のマニュエルやその周囲の人達を通して、自然派ワインを肌で感じながら育ちました。そのため当たり前のようにマニュエルの畑や醸造する様子を見ており、収穫なども含め手伝うことが普通になっていました。本格的にマニュエルの所で醸造を学んだのは2017年頃からです。カタルーニャとフランスのハーフであるクレールは、彼女のお兄さんとともにカタルーニャワインのインポーターとして仕事をしていました。その仕事を辞めたのと同時期に、インポーターの仕事を通し知り合ったマニュエルから、小さな区画を栽培や醸造を覚えるために耕作してみてはどうかと提案されたことがきっかけで、パリのレストラン4日働き、残りの3日間をオーヴェルニュの葡萄畑で働く日々を送りました。約2年、エメとクレールはマニュエルの元で学び、独立するにあたりLa Haute Loireの地を選びました。ここは、以前広大な葡萄畑が広がっていた地域ですが、フィロキセラの被害により殆どの葡萄の木が抜かれてしまい、彼らはこの場所を復興させたいという思いで、この地でネゴシアンから始めることにしました。本来であれば自社葡萄で醸造をしワインを世に届けたいという気持ちですが、とても良いテロワールでありながら、わずかな区画しか残っていない状況で、新たに葡萄を植えることしか葡萄畑を持つすべがなく、より良い土地を見つけることや植樹の資金を貯めるためこのようなスタートを切る決断となりました。初ヴィンテージとなる2020年は、マニュエルやカタルーニャの有機栽培の葡萄などを使用しS02は使用せず醸造しています。少しづづ基盤を固めていく堅実さを持つ20代の若き2人です。 テュルビュランス 2022 王冠ですがガスはありません。全房で10日間マセラシオン。ファイバータンクで9ヶ月間の発酵と熟成。仄かにオレンジがかったやや淡い赤色。ドライ苺やクランベリー、新鮮な赤いりんごに、ドライフラワーやドライハーブ、ナツメグなどのスパイスのニュアンス、軽いフュメ香が加わります。ライトタッチで雑味のないピュアな果汁のように伸びやかに喉を通り、繊細でありながらほどよく充実感のある風味に旨味が溶け込み、口中に広がります。時折現れる塩味がエレガントな果実味にメリハリをつけ、アフターにかけて感じられる薫香が深みや奥行きを与えています。