2023/09/17 12:55

私が初めてナチュラルワインと出会ったのが2002年。
「無農薬有機栽培で大事に育てた葡萄を、一切の添加なく醸造したワイン」

そのころは「自然派ワイン」って呼んでましたね。

最近は『ナチュールワイン』なんていう意味のわからない言葉まで出てきてしまって

様々な捉え方が生まれてしまっております。

まぁ、正式な決まりがないワイン。自由なワインであるので。ここからは個人の見解ということで書きますね。
(BATONSとLoveSongでは、その捉え方で取り扱いをしています。)

「無農薬有機栽培で大事に育てた葡萄を、一切の物質添加なく醸造したワイン」これが『ナチュラルワイン』であることは間違いないと思います。

しかしながら、最近『無農薬有機栽培で大事に育てた葡萄』という『ナチュラルワイン』の根本より、酸化防止剤が無添加でることが『ナチュラルワイン』の条件に変化してしまっていることにすごい危機感を感じています。

長年『ナチュラルワイン』を、造り続けている造り手のみんなが声を揃えていう言葉「最高の葡萄を育てることが美味しいワインを造ること」

『ナチュラルワイン』を、取り扱い始めた頃は『ビオワイン』『有機ワイン』との差別化に悩まされました。
葡萄は有機栽培だけど醸造に関しては酵母も入れるし、、〜も入れる。そんな『ビオワイン』『有機ワイン』
一貫して自然な『ナチュラルワイン』との違い。当時はその話ばかりしていたように思います。

最近は逆な感じと言いますか・・・
酸化防止剤を使っていなければ『ナチュラルワイン』という発信をしているが目立ちます。
慣行農法で農薬を使った葡萄で造っているのに『ナチュラルワイン』
酵母を入れて醸造していても酸化防止剤を入れてないから『ナチュラルワイン』
『ナチュラルワイン』という存在がビジネスになってきている昨今。酸化防止剤だけで語られる『ビジネスナチュラルワイン』の横行に胸が痛くなりなります。(特に日本のワイナリーに多く見られる傾向です。)

なぜこの話をするのか・・・

無農薬有機栽培で育てることの苦労・覚悟をもって造り続けている人たちと同じカテゴリーで取り扱いすることは、彼らの努力を認めていないように思ってしまうからです。

私は、その覚悟を持った人たちが大好きで、その人たちのワインを伝えたくてこの仕事をしています。


だからこそ。私はそのカテゴリーをしっかり分けて伝えていきたいと思っています。


ナチュラルワインって何?②(店主の個人的見解です。)に続く。


<大好きな造り手>