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セヴ ブーズロン レ コルデール 2023
タイプ:白
「ブーズロン レ コルデール 2023」
アリゴテ(1980年植樹)Alc:11%。白色マール土壌、表土には40~50%程度の石が含まれるなど、水はけが良く、低い樹勢。高密植で、標高380mのAOC内で最も高い地点に位置。乾燥した果粒を徹底的に選果。ブドウはゆっくりと圧搾され、その後デブルバージュを行い、樽内で自生酵母による発酵を開始。醸造中は亜硫酸を添加無し。ワインは228Lおよび400Lの樽で12か月熟成された後、ステンレスタンクでさらに5か月熟成。清澄やろ過を行わず、極少量の亜硫酸を添加し瓶詰。
「セヴ」
セヴ(Sèves)はブルゴーニュ、ブーズロンの「レ・コルデール」という区画(0.63ha)で2023年にはじめてアリゴテを造った若い夫妻です。それまでは別々の職種でキャリアを積んだフルクとマリー。 二人がワインの道へと進む転機となったのは、2021年、ボーヌの研修センターでの出会いでした。ここで彼らはブドウ栽培と醸造を学び、同じ目標に向かって歩み始めます。 研修期間中、フルクはブシャール・エ・フィス、マリーはシャントレヴで実地経験を積み、剪定から収穫、そして醸造から瓶詰めに至るまで、ワイン造りの全ての工程を体得しました。卒業研究論文では、フルクはブレタノマイセスがワインに与える影響、マリーはブドウ樹の新梢を刈り込む方法と編み込む方法が畑にもたらす結果の比較に取り組むなど科学的な視点も磨いていきます。 その後、フルクはドメーヌ・ド・AP・ヴィレーヌで醸造に携わり、マリーはクレール・ノーダンのもとで経験を重ねます。こうした経験を通じて、二人の中で確信に変わっていったのが、アリゴテという品種の大きな可能性でした。 現在彼らはアリゴテしか栽培していません。アリゴテが高温でも酸を保持しやすいことは知られていますが、近年ブルゴーニュで本格的な造りのアリゴテが増えたことにより、これまで思われていた以上にテロワールを強く反映する品種だということがわかってきました。味覚と技術をさらに広げるため、二人はフランス国内外へと学びの場を求めます。ノルマンディーではシードルやカルヴァドスを学び、フレッシュさ、酸、そして張りのある味わいへの志向をより強くしていきました。そして2023年冬、二人はついに自身のプロジェクトを始動。 アリゴテの聖地ともいえるブーズロンにて、最初の区画を手掛ける機会を得ました。同時に近隣ドメーヌでの経験も積み重ねながら、ファーストヴィンテージを完成させます。 現在も二人はブルゴーニュに深く根差しながら活動を続けています。フルクはブルゴーニュAOC連盟に関わり、地域全体の発展にも尽力しています。 彼らが目指すのは、単にワインを造ることではありません。 有機栽培の推進、産地の持続可能性への取り組み、そしてアリゴテという品種の価値を未来へつなぐこと。 フレッシュさ、緊張感、そしてテロワールの純粋な表現。 それが、二人がワインに込める哲学です。セヴのフルクとマリーに初めて会ったのは、2年前、2024年の春でした。彼らが唯一手がけるブーズロンの「レ・コルデール」という区画に接する森沿いのベンチで彼らの友人のアリゴテを飲みながら、二人がどういうワインが好きで、どういうワインを造りたいか、そしてそのためにどのような仕事をしてきたか沢山聞かせてもらいました。この時、フルクとマリーが初めて造ったアリゴテはまだ発酵中で試飲はできませんでしたが、二人の冷静な口調と、そこから滲み出てくるパッションを見ていると素晴らしいアリゴテを造るんだろうなと思いました。その一年後、ブルゴーニュで再開した時に瓶詰されたワインを飲みましたが、期待は裏切りませんでした。入港から半年が経過し、ワインには落ち着きが出てきました。抜栓直後はアリゴテらしい冷ややかで慎ましい雰囲気がありますが、数日経過する中でそれまでには見られなかった厚みと躍動感が出てきます。これがブーズロンの土壌がアリゴテに与える骨格なのかと驚きました。
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